道北旅行の3日目は、お天気に恵まれたのだ。稚内の街中から車で30分走り、日本最北端の
「宗谷岬」に来た。まずは
「日本最北端の地」の碑の前で、記念写真を撮る。

その隣に、江戸時代に
「樺太(サハリン)」を測量し、樺太が島であることを発見した
「間宮林蔵の立像」が立っている。

丘を登って
「宗谷岬灯台」に行ってみるのだ。

宗谷海峡を照らす、まさに日本最北端にある灯台。なんと明治18年(1885年)からずっと現役で稼働しているらしい。

そして、ここは国境に近い場所でもあるため、戦没者の慰霊碑や、平和を祈る碑が数多く立ち並んでいるのだ。
「海軍望楼」。旧帝国海軍が明治35年(1902年)に、海峡を監視するため建設したもので、日露戦争ではロシアのバルチック艦隊の海峡通過の監視という任務を担ったそうだ。
「宗谷海域海軍戦没者慰霊碑」。昭和20年(1945年)、アメリカ潜水艦の攻撃を受けた稚泊航路連絡船
「宗谷丸」を守るため身代わりとなり、爆沈した
「第112号海防艦」の乗組員152名を慰霊するために建立された碑。

そして、平和への願いを込めて建立された
「平和の碑」。宗谷岬沖で日本軍によって撃沈されたアメリカ潜水艦ワフー号の乗員80名と、ワフー号と交戦して命を落とした日本人戦死者のための慰霊碑だ。
「宮沢健治文学碑」。宮沢健治が稚泊航路連絡船で樺太へ渡り、樺太を旅行したときに詠んだ詩が刻まれている。
「あけぼのの像」。昭和20年台に稲作の北限を越えて農業が難しいと判断された地域で、農業から酪農へと転換したことを称えるために建てられた碑。
「ラペルーズ顕彰記念碑」。北海道と樺太の間にある宗谷海峡を初めて発見したフランスの探検家、ラ・ペルーズ伯爵を称えた顕彰碑。
「祈りの塔(大韓航空機撃墜事件慰霊碑)」は、1983年に発生した大韓航空機撃墜事件の犠牲者を慰霊するために建てられた碑。

その他、宗谷岬にはお土産屋さんもたくさんあって、少しお邪魔してから稚内市内に戻るのだ。

■施設の情報
宗谷岬
住所:稚内市宗谷岬