広い稚内公園の中には
「開基百年記念塔」がそびえ立っている。この塔は宗谷に役場が置かれた明治12年(1879年)から、100年を迎えた昭和53年(1978年)に建設されたもので、地上80m(海抜250ⅿ)の高さを誇るのだ。

入口では、マスコットキャラクターの
「林蔵君」が、温かくお出迎えしてくれる。

塔の展望台からは
「樺太(サハリン)」を眺めることができる。

そして、反対側には
「自衛隊のレーダー基地」があり、どこか緊張感の漂う物々しい雰囲気が漂っている。
「開基百年記念塔」の1階と2階は
「北方記念館」になっていて、稚内市や樺太に関する郷土資料が展示されている。樺太を測量した偉人
「間宮林蔵」が訪問者を迎えてくれる。

樺太には、こんなマンモスが住んでいたらしい。
「はじめ人間ギャートルズ」に出てくるマンモスを思い出す。

こちらは、伊能忠敬と間宮林蔵が作成した
「北海道の地図」。

この地図は、海岸線を中心に測量されたため、内陸部分は描かれていない。でも、北海道の形がしっかりと描かれていて、江戸時代に徒歩で測量して、これほどの精度を達成した彼らの技術には驚かされるのだ。まさにびっくりぽん。

昔の
「稚内港駅」。今はやや内陸のJR稚内駅が終点だが、当時は稚内と樺太を結ぶ連絡船が入港する
「稚内港北防波堤」の近くまで汽車が走っていて、そこに
「稚内桟橋駅(わっかないさんばしえき)」があり、今の稚内駅は、稚内港駅とよんでいたらしい。

こちらは、旧南樺太にあった
「豊原市」(現在のユジノサハリンスク)の写真。当時、樺太庁が置かれていた樺太の中核都市。

こちらは
「大泊町」の写真。大泊町は旧南樺太に位置し、港町としても栄えた。

稚内と大泊を結んだ連絡船
「亜庭丸(あにわまる)」の模型。かつて、稚泊連絡船(ちはくれんらくせん)が日本と南樺太を結ぶ重要な交通手段として活躍していたのだ。

真岡郵便電信局が使っていた同型の
「電話交換機」らしい。

こちらは、当時北樺太と南樺太の国境線に設置された
「国境標石」なのだ。
「ゴールデンカムイ」でも紹介されていたので覚えている。

ひぐまのはく製と一緒に展示されているのは、白い狼?もしかして、アシリパちゃんと一緒にいた
「レタラ」?北方の歴史が分かりやすく表現されていて、とても面白かったのだ。

■施設の情報
稚内北方記念館・開基百年記念塔
住所:稚内市ヤムワッカナイ
営業期間:午前9時~午後5時
営業期間:4月末~10月末
休館日:毎週月曜日