「苫前町」を出発して
「日本海オロロンライン」をさらに30分くらい南下すると、小平町にある、ちょっと変わった黒い木造の建物
「道の駅おびら鰊番屋」に到着。お日様もずいぶん傾いてきた。

北海道の日本海側を南北に走る海岸線沿いには、美しい夕日が見られるスポットがいくつかあるのだ。
「道の駅おびら」もその絶景ポイントのひとつ。
ちなみにアーチ型のモニュメントの横に立っている銅像は、江戸~明治時代に蝦夷地を調査して
「北加伊道(ほっかいどう)」と命名した
「松浦武四郎」なのだ。

小平町のキャラクターは
「おびまる」君。
一見、牛のようだが、実は小平町の特産品がぎゅっと詰め込まれたデザイン。頭は
「メロン」と
「小平牛」、胴体は
「茶碗とご飯」、腕とマントは
「たこ」、手は
「ホタテ」、靴は
「魚」という豪華?な組み合わせで、若干の無理やり感がまた愛嬌を引き立てているのだ。
「小平牛」(おびら和牛)は、町内で生産されている黒毛和種の和牛で、良質の白い脂質が特徴。年間40頭しか出荷されない幻の牛肉なのだ。

せっかくなので、
「おびまる君」と一緒に記念写真をとる。
「ようこそ小平町へ」、また思い出の一枚になったのだ。

道の駅の売店には、
「海苔」「たこ」「ホタテ」などの海産物系のお土産がたくさん並んでいる。商品づくりが上手で、思わずほしくなるのだ。

おおっ!親子ひぐまのはく製、本物かと思って、ビビったのだ。

道の駅の中心部には、大きな
「大漁旗」が飾られている。実際に使われていた
「大漁旗」だそうだ!どれも豪華で握力ある絵柄で、鰊漁師の誇りを感じるのだ。

道の駅の2階は
「歴史文化保存展示ホール」になっている。鰊の時代の生活用品が展示されている。

たくさん、しかも綺麗に保存されているのだ。

道の駅の隣には、歴史を感じさせる
「重量文化財・旧花田屋番屋」がある。

明治38年に建てられた、漁師200人を収容した
「鰊番屋」。天井も高くとても大きい建物で、広い板張りの床には火をたく囲炉裏(いろり)が何個もあって、賑やかな生活が想像できるのだ。

当時の木製の漁具も展示されている。どのように使うのかよく分からない。

親方の部屋なのだ。こんな海岸にポツンと建つ家に電話が敷かれていたようだ。

当時の運搬船で
「弁財船」と呼ばれていたらしい。明治時代、和船から洋船へ移行する政策の中で生まれた、帆を備えた
「和洋折衷」の特徴から
「あいのこ船」と言うらしい。いろいろ勉強になったのだ。

最後に、おいしそうだったので
「ホットコーヒー」を頂いてから出発するのだ。
「おびまる」君、また来るのだ。

■施設の情報
道の駅おびら鰊番屋
住所:小平町鬼鹿広富
・観光交流センター
営業時間:9:00~18:00
定休日:年末年始
・食材供給施設
営業時間
5~10月:8:00~17:00
11~4月:9:00~16:00
定休日:月曜日
※6月第3月曜日から8月第2月曜日まで無休
※レストラン1〜2月休業
・旧花田家番屋
営業時間
5~10月:8:00~17:00
11~4月:9:00~16:00
定休日:月曜日
※6月第3月曜日〜8月第2月曜日は無休