次は江戸時代の街並を彷彿させる
「いにしえ街道」を通って
「旧檜山爾志郡役所(ひやまにしぐんやくしょ)」に来た。周辺とはちょっと異質な西洋風で綺麗な建物。

今の北海道檜山振興局の中で、当時の行政区画である
「檜山郡(ひやまぐん)」と
「爾志郡(にしぐん)」の役所として、明治20年に建てられた建物。今は
「江差町郷土資料館」になっている。さっそく見学するのだ。

まずは
「江差線」。

江差では、昔、江差⇔函館を結ぶ
「江差線」が走っていたが、2014年に廃線になっている。

函館から木古内まで
「道南いさりび鉄道線」に引き継がれているが、江差町では鉄道は無くなってしまった。

また、江差と言えば
「江差追分」発祥の地。源流は長野県軽井沢町追分の唄で、ニシン漁の出稼漁師
「ヤン衆」たちに歌われ続け、独特の節回しになり、日本一難しいとされる民謡になった。

鎌倉時代に建てられたと言われる北海道最古の神社
「姥神大神宮(うばがみだいじんぐう)」。その神社のお祭り
「姥神大神宮渡御祭(うばがみだいじんぐうとぎょさい)」は、北海道最古の祭りとして知られ、ニシン漁の豊漁を感謝するお祭り。今でもお祭りのときは、大きな
「山車(ヤマ)」が街を練り歩く。

江戸時代から明治にかけて
「北前船」による商業も盛んで、ニシンの交易で
「江差の五月は江戸にもない」と言われるほど栄えた。

建物の正面には、開陽丸が沈没したのを見たとき叩いて曲がったと言われている
「土方歳三嘆きの木」が立っている。

ここ江差には、北海道では早々に鎌倉時代に入植し、ニシン漁と共に繁栄・衰退、また箱館戦争の戦地という、いろんな歴史がある。おもしろいのだ。

■施設の情報
旧檜山爾志郡役所(江差町郷土資料館)
住所:檜山郡江差町字中歌町112
開館時間:9:00~17:00
休館日:
・4月~10月は無休
・11月~3月は、月曜日・祝日の翌日が休館
・年末年始 12月31日~1月5日